FAセンサメーカーJ社開発部

リアルタイムクロックのバックアップ用電源問題を解決スマート工場のDX化を阻む電源の課題とは…

解決

生産現場のインダストリー4.0の推進に貢献したい

解決のポイント

  • EnerCeraは、作動温度-40〜105℃の幅広い温度領域での使用が可能

  • 高温環境下のフロート充電でも劣化が少なく、定期的な電池交換が不要

  • 一次電池の廃棄物が減り、環境負荷を低減

  • 小型・薄型の電池で、本体の小型化を実現。狭小スペースへの設置が可能に

  • リフロー実装が可能なため、製造工数の削減が可能

※バックアップ用途など常に電池に電力が供給され満充電を保持する充電方法

RTCバックアップ電源として最適な二次電池がみつかった

情報収集の範囲を広げていた開発部メンバーの一人が、日本ガイシの「EnerCera」特設サイトをウェブ上で見つけます。電池のスペックや活用例を閲覧したメンバーは、自分たちの課題解決にピッタリだと確信。すぐに問い合わせて、詳しい話を聞くことにしました。日本ガイシの担当者によると、EnerCeraのETシリーズは105℃まで耐熱性があり、高さ1.3mmの低背設計です。また、定電圧充電に対応しており、キャパシタのように定電圧での継続充電が可能で、放電末期まで2.3V出力を維持します。過放電での劣化もないことから、安全性も確認でき、RTCバックアップ用電源に最適なことがわかりました。

電子部品のように使える二次電池があった!

EnerCera ET1210C-Hのサンプルを受け取った開発部は、いくつかの試作ユニットで電源やサイズの評価を行うことにしました。結果は日本ガイシの説明通りのパフォーマンスで、特に1か月で約5%(〜0.3μA)という低い自己放電動作結果には、メンバー全員驚くばかりでした。さらに240℃ を1回までですが、リフロー実装も可能だとわかりました。電子回路に組み込んで生産できるため、量産時の製造工数が削減されます。これを受け、J社は生産現場のインダストリー4.0の推進に貢献したいと、早期市場投入に向けて製品開発を進めています。

EnerCeraとは

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