工作機械メーカーY社

メンテナンスフリーな設備故障の予兆検知センサーを実現最適な場所に設置できるセンサー用の電源がなく…

解決

高温下でも使えるワイヤレスセンサーの実現、将来はメンテナンスも不要に!

解決のポイント

  • EnerCera Coinのサイズは最大でも直径20mm、厚さ1.6mm以下のため、デバイスの小型化が可能で、センシングとデータ通信に対応可能な出力をもつ

  • 耐環境性に優れたEnerCeraのETシリーズなら低温または高温の過酷な環境下でも、長期間の使用が可能

  • 低抵抗なEnerCeraなら、太陽電池や無線給電からの微弱かつ間欠的な電力を効率よく充電でき、メンテナンスフリーなデバイスが実現可能

高温に耐えられる小型・超薄型の二次電池「EnerCera」

Y社の担当者はインターネット上で「105℃対応車載用電池」の記事を見つけ、「これだ!」と思い、すぐに日本ガイシに問い合わせました。日本ガイシのリチウムイオン二次電池EnerCera Coinは耐熱性に優れ、高温でも使用することができ、デバイスの小型化も可能で、ロボットアームの先端のような繊細な設備にもデバイスを取り付けられます。これまでの課題だった高温での使用のほか、先端部や狭窄部へも設置可能なセンサーの実現に向けて、Y社は一歩を踏み出しました。

環境発電とEnerCeraを組み合わせ、メンテナンスフリーなシステムを実現

EnerCeraは、長時間のセンシングとデータ通信に対応できる高容量・高出力な二次電池で、十分な電力の供給が可能なため、系統電源のないところにも無線センサーを設置できることが分かりました。
さらにEnerCeraは自己放電が小さく、貯めた電力を長期保存することも可能。不安定な電流からもコツコツとエネルギーを蓄えて、必要な時に大電力を供給することもできるため、太陽電池などのエネルギーハーベスティングや無線給電(WPT:ワイヤレス電力伝送など)と組み合わせられます。特にマシニングセンターのような装置内ではEnerCeraとWPTを組み合わせて給電をすれば、電池交換や充電の煩わしさからも解放され、故障予兆監視システムのメンテナンスフリー化を実現できます。

※ 総務省の省令改正が2021年秋施行予定

EnerCeraとは

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