電子部品メーカーK社開発部

コールドチェーンを支える、低温稼働センサータグの電源問題を解決マイナス20度以下でも安定して稼働させるために課題が山積みで…

解決

小型・薄型のコールドチェーン向けセンサータグを実現!

解決のポイント

  • EnerCeraのETシリーズは、マイナス40度の低温環境下でも安定した通信と長時間動作が可能。さらに高出力のため長距離での無線通信にも対応できる

  • ETシリーズはCV充電対応のため充電IC不要で回路設計がしやすい

  • 厚さ0.45mmのEnerCera Pouchなら、曲面にも対応した薄型のセンサータグが設計でき、場所を問わず取り付けが可能

  • 内部抵抗が低いため、ワイヤレス電力伝送で得られる微弱な電力を効率よく貯められる

超小型リチウムイオン二次電池「EnerCera」で解決

情報収集の範囲を広げていた開発部メンバーの一人が、日本ガイシの超小型リチウムイオン二次電池の「EnerCera」特設サイトをウェブ上で見つけます。電池のスペックや活用例を閲覧したメンバーは、自分たちの課題解決にピッタリだと確信。すぐに問い合わせて、詳しい話を聞くことにしました。日本ガイシの担当者によると、EnerCeraのETシリーズはマイナス40度でも安定した通信と長時間動作が可能で、加えて高出力という特長から長距離での無線通信にも対応できるとのことでした。
また、同シリーズはCV充電に対応することから充電ICが不要、設計しやすいシンプルな電源回路が実現できるとアドバイスをもらいました。

驚きのパフォーマンスの連続に、開発部は無限の可能性を実感

EnerCera ETシリーズのサンプルを受け取った開発部は、いくつかの試作ユニットで電源やサイズの評価を行うことにしました。結果は日本ガイシの説明通りのパフォーマンスで、特に低温時の動作結果には、メンバー全員驚くばかりでした。さらに厚さ0.45mmのEnerCera Pouchを使って薄型のセンサータグも実現。曲面への取り付けなど、コンテナの形状や場所を気にせずに設置できるようになりました。これらの評価結果により、高度な温度管理が要求される製品の品質を管理するための最適なセンサータグユニットとして期待が高まりました。

さらにEnerCeraは内部抵抗が低いため、ワイヤレス電力伝送で得られる微弱な電力を効率よく貯められることから充電の問題も解決。これにより、常時温度モニタリング、BLEやLPWAなどによる長距離の無線データ通信にもメンテンナンスフリーで対応できる目途が立ちました。

これを受け、K社はコールドチェーン向けセンサータグの製品コンセプトを立案。得意先からも高い評価を受け、現在は早期市場投入に向けて製品開発を進めています。

EnerCeraとは

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